『ビリギャル』に続いて『下剋上受験』が世間の注目を浴びておりますね。2月19日、和洋九段女子中学校・高等学校にて行われた『第1回新中学入試セミナー』に参加してきました。この件につきましては次回のブログ更新時にお話させていただこうと思っております。
 今回は私立中学入試の算数には、なぜ特殊算が必要なのか。私なりの意見を書きます。つるかめ算や和差算、流水算、旅人算、消去算、時計算、食塩水、損益売買…といった特殊算はほとんど全て、中学数学で習う“方程式”を使ってしまえば、簡単に解けてしまいます。私立中学受験指導で、方程式を教えて解かせてしまう塾が増えてきていると聞きます。理由は簡単。「いずれ習う方程式を先に知っておけば、特殊算を覚えていく必要がなくなる。様々な文章題に広く対応できる万能な解き方だから」です。しかし、じつは、近年、特殊算を教えず、方程式を子どもたちに教えてしまう本当の理由は別にあります。それは、私立中学受験を経験した講師の減少です。1990年代を境に、私立中学受験をする子供は減少の一途をたどっています。したがって、現在20歳~30歳の講師は特殊算を知らない者が多いのです。本当の理由を隠して、子どもたちに学習指導を行う。講師として恥ずべき行為だと私は思います。
 “子どもたちは特殊算を知るべき”です。それはなぜか?
 こういう問題が出たら全て方程式で解けてしまう。という型にはめて覚えるのは、先入観で物事を判断する人になりがちです。客観的かつ多方面から物事をとらえ、判断し、結論を出す。この能力を鍛えるのに、特殊算は必要だと思うのです。同じ問題にたいして、いろいろな解き方を知っておのは、非常に大事です。便利さ、快適さを求めた結果、時代は大きな変化を遂げました。人は機械に頼って生活せざるを得ないようになり、AI(人口知能)ロボットが活躍する時代も近いといわれています。視野がせまい人間が育ちやすい環境は、今後広がっていくことでしょう。だからこそ、視野を広げるための学習が必要なのです。
 私立中学入試は数十年前と大きく変わり、適正検査型入試総合型入試記述型入試英語入試思考力入試自己アピール入試(習い事入試)、得意選択型入試推薦入試といった特殊な受験形式も増え始めています。どの受験をするにしても、算数の特殊算は必要不可欠なのではないでしょうか?私立中学入試をお考えのご家庭に…特殊算は必要か否か。どうか、しっかりと考えていただきたいです。