豊洲市場移転問題、都議会・市議会の政務活動費濫用、パリ協定初会合の不参加…日々、ニュースにはこういった問題ばかりが取り上げられています。謝罪会見や、沈黙を貫く、責任転嫁による言い逃れなど、対応は様々ですが、共通して言える疑問は“子供のお手本になれているか?”です。
 都議会・市議会の悪質な行為として注目されているのが「資料の黒塗り」です。業務に支障が出るのを防ぐための処置ということですが、そもそも議員というのは我々国民の代表であり、業務活動のすべてを開示するのは当たり前。ごまかしや嘘、悪質な活動は罰せられるべきです。そもそも、黒塗りで業務を終わらすこと自体、ナンセンスではないでしょうか。
 また、地球温暖化対策の国際的協定である“パリ協定”初会合への不参加が懸念されています。10月19日までに衆参両院での審議を終えて批准を決めなけれ ばならないという日程はずっと前から決められていました。ところが、承認案が国会に提出すらされておらず、議題にも挙げられない状況。提出期限に間に合わなかったということです。どんな理由があるにせよ、日本は、国際会合に提出が間に合わず不参加、という結果になるわけです。
 政治家、スポーツ選手、芸能人の多くは、われわれと、収入が1けた、あるいは2けた違うわけです。1億を超える年収の方々も数多くいます。その代償として、プライベートまで追われ、不祥事があれば、すぐにニュースに取り上げられるのです。「なぜこんなにプライベートを干渉されなければならないのか」と言う有名人もおられます。有名になるということは、それだけ多くの人たちに注目されるべき存在であり、“子供たちのお手本になる”意識を人並み以上に持たなくてはなりません。有名になりたくてもなれない人もいる。ほんの一握りの、選ばれし存在なんだという自覚をもっと強くもって行動・言動をしていってほしいと切に願います。インターネット社会、情報社会といわれる現代だからこそ、より慎重に。どんな人に見られようと堂々とした行動・言動を心がけてほしいものです。